【見直し進むか】ドラクエウォークでコロプラ(3668)の株価に注目

株式投資

こんにちは、元証券マンでライターのソムタム(somtam_aroimaak)です。

ポケモンGOのドラクエ版スマホゲーム「ドラゴンクエストウォーク」が9月12日にリリースされるそうです。

スマホゲームは得意でないので、ドラゴンクエストウォークの中身については触れませんが、個人的にコロプラ(3668)の株価について注目しています。

というのも、ドラゴンクエストウォークはスクウェア・エニックスとコロプラが共同開発しており、このリリースを機にコロプラを再評価する流れが加速するかも知れないからです。

今回は、コロプラの株価について考えてみたいと思います。

コロプラ株価の現在値

まずは、コロプラの株価を見てみます。

9月5日現在の株価は720円で、8月12日に付けた安値(582円)からは戻し基調にあります。

出所:SBI証券

ただ、この一年は600~900円のレンジで一進一退を繰り返しており、このレンジをどうブレイクするか(レンジ上限を突破するのか、下限を割り込むのか)、注目です

出所:SBI証券

一方、2012年からの上場以来のチャートを見ると、この600~900円のレンジは、上場以来の最安値圏であることがわかります。

2014年の上場来高値からは、7分の1ぐらいの株価に低迷してしまっています。

コロプラの成長戦略

次に、コロプラの基本的な成長戦略を確認します。

ミルフィーユ戦略

コロプラはスマホゲームの会社ですが、人気ゲームを世に「たくさん」送り出すことに注力しています。

これをコロプラは「ミルフィーユ戦略」と呼んで、真面目に取り組んでいます。

人気のあるアプリを複数開発・リリースして、収益源をたくさん積み上げていく作戦です。

逆に言うと、人気化した一つのゲームアプリだけに依存しない、一つのヒット作頼みの一本足打法はしないということです(誤解を恐れず言ってみれば、「モンスト」のミクシィ、「パズドラ」のガンホーとは異なるよ、ということです)。

実際、コロプラは2013年にリリースした「魔法使いと黒猫のウィズ」や、2014年リリースの「白猫プロジェクト」などの人気アプリをいくつか持っており、長期で運営しながらポートフォリオ管理しています。

IP戦略

IR資料などを見ると、コロプラはここ最近、盛んに「IP(知的財産)」について言及しています。

まず、スマホゲームの開発会社として、自社が一から開発したIPを育てていきたいと言うのが一番のところです。

「黒猫」や「白猫」などの自社開発IPは利益率が高いほか、グッズ化やアニメ化、映画化するなど、IPを軸にしながら多方面に打って出ることが可能です。

こうした自社IPを一つでも多く開発しようというのが、コロプラの基本的な考えです。

一方で、コロプラは他社が開発したIPの活用にも力を入れています。

例えば、プロ野球というIPを活用して「プロ野球バーサス」をリリースしたり、ディズニーのIPを活用した「ディズニーツムツムランド」を運用したりしています。

今回リリースするドラゴンクエストウォークも、コロプラにとってはスクエニのIPを利用する他社IP活用の事例です。

他社IPはすでにコアなファンを抱えており、IPを一から開発し、ファンを一から獲得する必要がありません。

他社IPの活用によって手早くゲーム開発ができるメリットがある一方で、デメリットとしてはライセンス料を支払う必要があります。

コロプラとしては、他社IPで手っ取り早く収益を確保する一方で、自社IPの開発・育成で中長期の収益拡大を見込んでいます

マルチプラットフォーム戦略

ゲーム業界では、かつて家庭用ゲーム機(スーファミやプレステ)が全盛の時代がありましたが、その後、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)に移り、今はスマホが主流となっています。

このように、ゲーム(ソフト)をするときの”箱”(ハード)に当たる部分、つまり「プラットフォーム」はその時代時代によって移り変わります。

コロプラは、かつてはフィーチャーフォンでゲーム開発をしていましたが、スマホが普及すると見るや否や、経営資源を全てスマホゲームの開発に投入し、その後の「黒猫」や「白猫」のヒットにつなげました。

その間、フィーチャーフォンにこだわり続けたゲーム会社は、コロプラのようにスマホゲームに舵を切った会社に大きな差をつけられる格好となりました(誤解を恐れず言ってみれば、グリーのような会社です)。

プラットフォームの移り変わりは、ゲーム会社にとって経営を大きく揺るがすようなリスクでもあり、うまく新しいプラットフォームに乗っかることができれば、それは成長のチャンスなのです。

コロプラは今後もスマホがゲームのプラットフォームの主流と見ていますが、一方でどこかのタイミングでスマホも下火となるかもしれず、今後新たにプラットフォームが出現すると予測しています。

コロプラが将来のプラットフォームとして本命視するのが、VR(仮想現実)です。

スマホゲームの開発に注力する一方で、VRゲームの開発に先行投資しています。

また、その過程で培った技術やノウハウで特許を取得する一方、将来有望なVR技術を開発している企業に出資するなど、投資事業も積極的に推進しています。

今後、VRが普及・拡大していく過程においては、そうした特許を有効に活用したり、VR関連企業への投資でキャピタルゲインを獲得していく方針であるなど、戦略的に取り組んでいるようです。

このように、コロプラはスマホだけに特化しない「マルチプラットフォーム戦略」をしたたかに推進しています。

ちなみに、家庭用ゲームやPCゲームに対するファンも根強いことから、コロプラは子会社(エイティング)を通じて、ハイリッチなゲームの開発を進めています。

コロプラ(3668)は買いなのか?それとも様子見?

こうしたコロプラの基本戦略を押さえたところで、現在の株価水準をどう見たらいいのか確認していきます。

ずばり、買いなのか?それとも売りなのか?はたまた、様子見が良いのでしょうか?

ポジティブ要素

まずはポジティブ要素から見ていきます。

他社IP活用の進展

コロプラがIP戦略を進めていることは上で述べたとおりです。

利益率の高い自社IPの開発こそ時間がかかっていますが、他社IPの活用では着実な進展が見られます。

ドラクエウォークがまさにですが、有力IPを有するスクエニとタッグを組めたことは大変意義のあることです。

また、「ディズニーツムツムランド」ではあのディズニーとの共同開発です。

そうした有力企業や有力IPとのパートナシップこそ、コロプラに底力がある証左と言えると思います。

他社IPの活用では、コロプラは概ね想定通りに進んでいるのではないでしょうか。

VRの普及・拡大

目先の収益につながるテーマではないものの、VRはやはり今後の大きな注目テーマの一つです。

というのも、次世代の高速通信である「5G」を活用したサービスが2020年にも本格スタートし、5GのスタートをきっかけにVRの利便性が格段に高まるのではないかと見られているからです。

コロプラはVRゲームの開発に先行投資していることはすでに述べましたが、「5G×VR」環境が一気に広まれば、VRゲームの先駆者としてのコロプラに注目する動きは生まれると思います。

ネガティブ要素

次に、ネガティブな要素を確認します。

スマホゲーム市場の成熟化

コロプラに限ったことではありませんが、スマホゲーム各社は新規ゲームの開発に悪戦苦闘しています。

というのも、スマホはすでに一人一台以上に普及し、スマホゲームも普及期に入っているからです。

かつて「スマホゲームが珍しい」という理由でゲームを始めたユーザーが、今も引き続きゲームをしているでしょうか。

スマホは引き続き使っているとは思いますが、スマホゲームを辞めてNetflixで動画を視聴しているかもしれません。

というように、1日の間でスマホを使う時間は一定でも、「スマホを使って何をするか?」は多様化しています。

コアなスマホゲームファン以外にとっては、スマホを使った娯楽といえば、今はYouTubeやNetflixが主流の可能性は大いにあります。

スマホゲーム開発企業にとって、業界内での競争激化はもちろんのこと、ユーザー一人ひとりがスマホに充てる時間を確保するか?という点では、TwitterやInstagramなどのSNSサービス、YouTubeやNetflixなどの動画サービス、まんがワンなどの漫画サービスなど、どれも競合と言えます。

恐ろしく競争が激しい市場で戦っているのです。

ゲーム開発費の高騰と新作の不発

こうした成熟化したスマホゲーム市場を背景に、ゲームの開発コストが高騰しているようです。

また、莫大な開発費用を投じてようやくリリースにこぎつけたゲームであっても、かつてのように人気化させることは容易ではありません。

開発費すら回収できずに消えていくゲームが相次ぎ、スマホゲーム会社は軒並み減収減益(会社によっては赤字転落)を余儀なくされています。

コロプラも同様で、8月13日に発表した決算によると、2019年9月期第3四半期の売上高は前四半期比16.2%減の79億5600万円となり、営業利益は辛うじて黒字を確保(100万円以下)。ただ、経常損益は6600万円の赤字、最終損益は8100万円の赤字でした。

相次ぐ悲報

コロプラと言えば、このところ企業不祥事をはじめとしたさまざまな「悲報」が相次いでいます。

「白猫」の操作方法などが特許侵害に当たるとして、かの任天堂と裁判中であるほか、今年6月に満を持してリリースした「最果てのバベル」において、自己資金を使ってセールスランキングを不正操作したことが判明し、役職員の処分をしています。

また、オリジナル開発のゲームで落ち込みが続いており、ここ数年の間で張り切ってリリースしていた「ドラゴンプロジェクト」や「バトルガール ハイスクール」、「バクレツモンスター」などを軒並みサービス終了しています。

株価見直しのきっかけとなる材料、話題とは?

以上見てきたように、コロプラはポジティブな要素も見られるものの、開発費の高騰やヒット不作、それに伴う業績不振によって、株価が低迷している模様です。

株価の反転上昇には、何か明るい材料、話題が必要そうです。

コロプラを改めて見直すきっかけとなりそうな材料や話題の一つこそ、「ドラクエウォーク」と見ています

というのも、日本人なら誰もが知っていると言っても過言ではないほど、ドラゴンクエストのIPは有力です。

そうした有力IPを使いながら、コロプラが得意とする「位置ゲー」として開発・リリースするのが、ドラクエウォークだからです(コロプラは、位置ゲーの登録商標や基本特許を取得する、位置ゲー界のパイオニアです)。

ポケモンという有力IPを使った「ポケモンGO」(ナイアンティックと株式会社ポケモンの共同開発)のヒット、ブームを想起させるところもあり、ドラクエウォークに対する期待や前評判はかなり高い模様です。

実際、ドラクエウォークをスクエニと共同開発するというリリースが世に出たタイミングで、コロプラ株式は急騰した経緯があります。

今回のドラクエウォークのリリースをきっかけにして、改めてコロプラの実力を見直す機運が高まる流れになるか、ぜひ注目です。

ここまでのまとめ

以上、「【見直し進むか】ドラクエウォークでコロプラ(3668)の株価に注目」について書きました。

株式市場においてスマホゲーム関連株は人気が下火であるものの、一度火がつけば個人投資家を中心とした猛烈な買いを集めやすい銘柄です。

コロプラも、ドラクエウォークをきっかけにそうした熱心な買いを集めるかどうか、注目してみたいところです。

また、VR関連銘柄としてのポテンシャルも見逃せないため、長期保有を前提に安いところは、コツコツと買ってみるのも手かもしれません。

単元株数(コロプラの場合は100株単位)で投資するのではなく、1株単位で投資ができる「端株投資」でコツコツ買ってみるのも手です。

端株投資は、一時期にまとめて単元株を買うことによる一括購入リスクを避けながら、時期をずらして分散投資することが可能です。

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Tポイントで始められる投資【SBIネオモバイル証券】

詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

それでは。

10月6日追記

当記事は9月6日に作成しましたが、その後、ドラゴンウォークが予定通りにリリースされ、コロプラの株価は見事に急騰しました。

出所:SBI証券

ドラクエウォークの好調な滑り出しを好感し、コロプラの株価を見直す買いが入った格好で、10月1日に高値1,930円を付けるなど、9月5日の終値720円からは約2.5倍になりました。

この記事を読んでくれた読者の方々が、コロプラに注目し、儲かってくれていたら嬉しいです。

「参考になった!」という方がいれば、励みになるので、ぜひコメントをお願いします。

歴史的な安値圏にあって将来大きく化けそうな株、大化けはしなくても今仕込んで中長期で持つべき株のことを、当ブログでは「のびしろ株」と呼んで、紹介できればと思っています。

今回のコロプラに限らず、今後とものびしろ株を発掘していきます。


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